"あたらしい共鳴のかたち"
レオナルド・ダ・ヴィンチの探究心を支えたメディチ家。システィーナ礼拝堂にミケランジェロを迎えた教皇ユリウス2世。ルネサンスの時代、芸術家たちは、単なる個人の表現者ではなく、パトロンとの対話を通じて時代の精神をかたちにしていました。かれらの作品の背後には、文化を愛し、創造の価値を信じる支援者たちの存在があり、依頼や契約を超えた信頼と共鳴のかたちで、時代を超える創造を生み出してきました。芸術とは、常に「誰かと共に」育まれてきています。
このような「共に創る」関係は、4000年以上にわたって歴史に存在してきたものの、産業構造の変化や市場の論理により、時に表面的な契約や成果主義的な形へと移り変わってきました。けれど今、再び、芸術と支援が本質的に結びつく時代へ向かっているとわたしたちは感じています。表現者が持つ繊細な世界観や価値観を、企業やブランドの皆さまと分かち合い、互いの信念や美意識を尊重しながら、単なるプロモーションではない表現を社会に届けていく。それは決して過去の再現ではなく、テクノロジーや情報の発展を通して、かつての精神性をより進化させる未来のかたちです。
これまでわたしたちの歩みに力を添えてくださったパートナーの皆さまには、深い感謝と敬意を抱いています。いただいた信頼を丁寧に育てながら、その関係性をさらに豊かにしていくことが、わたしたちにとって何より大切なことです。
その一方で、まだ出会っていない価値観や視点にも、心を開いていたい。わたしたちは、そうした世界観に共鳴してくださる企業やブランドの皆さまと、ひとつひとつ丁寧に向き合いながら、新しい物語を紡いでいきたいと考えています。ご連絡をお待ち申し上げております。