浅草、合羽橋

2024.4.7

 二月の雨。珍しいかなと思いながら浅草は合羽橋を歩く。仕事、買い物ロケ。合羽橋、闊歩。

 実家が近いわりに、いいや、近いゆえか、あまりじっくりと見に来たことがなかった。いつでも来れるという気持ちから。こんなにゆっくり一店一店を見てまわったのは初めてに近く、これはきっと海外から来た方々は楽しいよねとおもった。案の定、平日であるし、生憎のお天気であるにも関わらずたくさんの人で賑わっていた。

 家でご飯をつくる毎日なので、キッチン用具をみてまわる。電子レンジがない我が家ではせいろを使う。小さめのせいろが二つあるのだけれどもう少し大きいサイズのものを欲しいなとおもっていたところだったので21センチのサイズのものを即購入。もう楽しい。ワクワクして足取りは軽くなる。せいろの大きさに合わせた、お湯を沸かす下鍋をこれまで用いていたのだけれど、「受け台」を一緒に購入したことで、どんなサイズの鍋でも、その上にこれまたどんなサイズのせいろでものせられるようになった(もちろん限りはあるが)。これでどんとこいだ。

 大きな気持ちで次なるお店へ。和菓子が好きで家で食べる頻度も多いので小さなスプーンやフォークもあるといいなとおもいそのような小物をみてまわった。貝でつくられたスプーンのその可愛さよ。上品であり、繊細。はやくこれで和菓子を食べたい。何が似合おう、羊羹か、はたまたぜんざいか。漆塗スプーンもまた可愛い。赤いものと茶色いものと二色買い。茶碗蒸しを作ってこれで食べたいものである。それこそせいろで茶碗蒸しをつくり、漆塗スプーンでいただく。完璧ではないか。はぁ、想像しただけでうっとり。あと、肉団子に餅米をつけて蒸す料理もつくろう。せいろって、すごいな。そう考えると。なんでも出来る。

 ひと段落してから最後は喫茶店で軽食をとったのだけれど、そこのお店がまた居心地がよかった。ご飯もとっても美味しいし、もちろん珈琲も。いやはや満たされました。浅草はまだまだ楽しいことがたくさん。

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