持田香織、初の画集『樸』を発表
― ポップで、静謐な、ありのままの時間 ―
アーティスト・持田香織による初の画集『樸(あらき)』が、このたび完成いたしました。
本作は、会報誌にて長年連載されてきた「モノコト」の中から、本人がとりわけ思い入れのあるイラストを厳選し、一冊にまとめたものです。2011年から2024年までのあいだに描かれたイラストを中心に構成され、ページをめくるごとに、季節の移り変わり、興味の変遷、日々のささやかな発見が静かに語りかけてきます。
タイトルの『樸(あらき)』には、「切り出したままの木材」や「飾らない本質」といった意味が込められています。整えず、手を加えすぎず、描かれたままの姿を大切に。そんな意図が、全76ページ、B5サイズの画集に宿っています。
昨年11月、フリーマーケットイベント「モチダシブツ」にて一部の原画を展示・販売した際には、手描きの線や色合いにあらためて注目が集まりました。かねてよりイラストに定評のあった持田香織が、今回初めて「画集」というかたちで作品を世に送り出すことは、彼女の表現の広がりを物語っています。
画集『樸(あらき)』は、5月15日(木)に日本橋三越本店内の三越劇場で開催される『持田香織 LIVE “qq” #HIMM』にて初めて販売されます。音楽とともに、一味違った表現・世界観を手にとっていただけたら幸いです。